/

中国、7月の卸売物価5.4%下落 09年以来の下落幅

【北京=大越匡洋】中国国家統計局は9日、7月の卸売物価指数が前年同月に比べ5.4%下落したと発表した。下落幅は前月より0.6ポイント拡大し、リーマン・ショック後の2009年10月以来の大きさになった。下落は41カ月連続で、企業活動の鈍さが鮮明だ。消費者物価指数(CPI)は1.6%上昇した。豚肉の値上がりで上昇幅は前月より0.2ポイント拡大したが、低水準が続く。

7月の卸売物価指数の前年同月比の下落幅は、3年以上続くいまの下落局面で最も大きい。7月の指数を前月比でみた場合でも0.7%下落しており、国家統計局は「石油加工、鉄鋼関連、化学原料などの工業製品価格の下落幅が広がっている」と分析している。

中国は昨秋から相次いで利下げするなど金融政策を緩和気味に運営している。ただ、製品価格の下落に歯止めがかからないため、企業の実質的な資金調達コストはなかなか下がらない。新たな設備投資など企業活動が鈍り、景気全体を下押しする要因となっている。

7月のCPIは食品の価格が2.7%上昇、食品以外は1.1%の上昇だった。中国の食卓に欠かせない豚肉の価格が供給不足を受けて16.7%上昇と大幅に伸びたことで、CPI全体の伸びが今年に入って最も高くなった。ただ、中国政府が今年の経済運営で想定している「3%前後」の伸びを大きく下回り、景気の減速感はなお強い。

市場では「金融政策による一段の景気の下支えが必要だ」(ANZ銀行)などと、追加の金融緩和を予想する声が多い。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連キーワード

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン