2019年1月19日(土)

米大統領選、党分裂抱え本選へ クリントン氏対トランプ氏

2016/6/8 21:30
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【ワシントン=吉野直也】11月の米大統領選は7日、民主党のヒラリー・クリントン前米国務長官(68)と共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏(69)の対決が確定した。2人は副大統領候補を決め、7月の党全国大会で指名される。大統領になるのは初の女性か、異端か。2人は党内の分裂・反発という不安を抱えながら、本選にのぞむ。

民主党候補指名争いは7日、東部ニュージャージーや西部カリフォルニアなど6州で予備選・党員集会を開いた。クリントン氏はニュージャージーなどで勝利し、党幹部らで構成する特別代議員を含めた代議員4765人のうち指名に必要な半数を超えた。7月の党全国大会で、代議員の投票を得て指名される運びだ。大統領候補の討論会は9月から始まる。

「米国の歴史で初めて女性が主要政党の大統領指名候補になる」。クリントン氏は7日夜、ニューヨークで支持者を前に勝利宣言した。「まだまだ壊さなければならない(ガラスの)天井がある。私たちは歴史の新しい章を書いている」と述べ、本選へ党の結束を呼びかけた。

指名が確定し、本選に向けて党が団結するのが通例だが、サンダース氏はこの日、カリフォルニアの演説で「党大会まで戦う」と語り、選挙戦の続行を表明した。クリントン氏は圧倒的な知名度と資金力で当初から本命視されながら泡沫(ほうまつ)候補とみられたサンダース氏を突き放せず、長期戦を強いられた。

党内で中道に位置づけられるクリントン氏に対し、「民主社会主義者」を標榜するサンダース氏はリベラルの立場。公立大学の授業料免除など経済格差に敏感な若者層から絶大な支持を受け、クリントン氏を富裕層の象徴である「ウォール街」寄りと批判する。サンダース氏が選挙戦をやめない限り、挙党体制は築けない。

すでに共和党候補の指名を確定していたトランプ氏も事情は似通う。「最も不要なことはクリントン氏のホワイトハウス入りと、オバマ氏の悲劇の延長だ」。7日のニューヨークでの演説でクリントン氏への対抗心をあらわにしたものの、党内の結束は、ほど遠い状況だ。

自身が設立した不動産投資講座「トランプ大学」の授業料返還訴訟を担当するメキシコ系米国人の判事への批判が新たに波紋を広げている。規格外の発言を自らの支持に変えてきた半面、党幹部はトランプ氏の暴言に反発を強めており、双方の感情的なしこりが解ける気配は今のところない。

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