ベトナム、南沙への観光ツアー延期 ホーチミン市など企画

2015/6/8付
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【ハノイ=富山篤】ホーチミン市当局は8日までに、同市などが企画している南シナ海の南沙諸島への観光ツアーを来年まで延期する見通しを明らかにした。領有権を争う中国が反発したことに対応したとみられる。ただ、旅行関連60社を伴う視察は予定通り今月下旬に実施するという。

同市観光局のラー・クオック・カイン次長が地元紙のインタビューに答えた。カイン氏は「南沙諸島ツアー実現のためには中央政府の様々な認可が必要」と話した。台風の発生状況など気候も来年1月頃まで調査し、ツアーが実現するのは2016年初めになるとした。料金は1人1750万ドン(約10万円)になる見通しだ。

ベトナムは南沙諸島ツアーを通じて実効支配を世界にアピールする狙いだった。ベトナム国内で賛同者も多く、6月初めに地元紙が報道して以降、旅行会社に問い合わせが相次いでいた。

一方、中国外務省の洪磊・副報道局長は5日の記者会見で「ベトナムは事態を複雑化、拡大させる行動を取らず、南シナ海の平和安定に努力するよう要求する」とツアーに反対する考えを示していた。

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