2018年8月19日(日)

北朝鮮がミサイル数発発射 地対艦、米空母けん制か

2017/6/8 11:13
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 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国軍合同参謀本部は8日、北朝鮮が同日朝6時18分、東部の元山(ウォンサン)から北東方向の日本海に向けてミサイルを数発発射したと発表した。短距離の地対艦巡航ミサイルと推定され、約200キロメートル飛行したという。艦艇への攻撃能力を誇示し、朝鮮半島近海に空母を展開した米国をけん制する狙いがありそうだ。

 北朝鮮のミサイル発射が確認されたのは、今年に入って11回目。これまでは弾道ミサイル中心だったが、今回は巡航ミサイルと推定される。ジェットエンジンを使い、飛行機のように水平飛行する。韓国軍合同参謀本部によると、高度は2キロメートルだった。弾道ミサイルより速度は遅いが精密な爆撃が可能だ。

 韓国の聯合ニュースは、今回発射したミサイルが故金日成主席の生誕105年記念日の4月15日に平壌で開かれた軍事パレードに登場したミサイルと同型との見方を示した。パレードでは円筒型の発射台を4つ搭載した車両が隊列に並んでいた。

 8日のミサイル発射を受け、稲田朋美防衛相は同日午前の参院外交防衛委員会で「我が国の安全保障にただちに影響を与える事態は発生していない」と強調した。「排他的経済水域(EEZ)内に落下するような弾道ミサイル発射は確認されていない」とも述べた。

 岸田文雄外相は外務省内で記者団に「米国、韓国と連携しながら情報収集、分析にあたる」と述べ、情報収集を急ぐ考えを示した。

 菅義偉官房長官は8日の記者会見で「わが国の安全保障に影響を与えるものではない」と述べた。このため国家安全保障会議(NSC)や菅氏による緊急の記者会見を開かなかったと説明し、北朝鮮に対しても「抗議をするようなものではない」と語った。

 国連安全保障理事会は2日、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対して制裁を強化する決議を全会一致で採択。即座に核実験やミサイル発射などの挑発行為をやめるよう強く求めた。日本政府内では今回のミサイル発射は、この制裁決議に反発したものとの見方が出ている。

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