ニカラグア、オルテガ大統領再選 通算4期目
【メキシコシティ=丸山修一】任期満了に伴い実施された中米ニカラグアの大統領選挙は、左派サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)の現職、ダニエル・オルテガ氏(70)が当選した。現地からの報道によると選挙管理当局が7日、正式に当選を認めた。開票率99.8%で得票率は72.5%と、他の候補を圧倒した。
オルテガ氏は今回が3期連続の当選で通算では4期目となる。副大統領には妻ロサリオ・ムリジョ氏(65)が就任する見通しだ。低所得者向けプログラムの推進や、農業などを中心に安定した経済成長を維持してきたことで、幅広い支持を集めた。
一方で、今回の大統領選を前に、有力野党指導者が最大野党の代表権を剥奪されたことや、夫婦で政権を掌握することによる権力集中に対して、野党や国際社会から批判も出ており、今後の混乱も危惧される。