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英総選挙の投票始まる 二大政党、異例の接戦予想

(更新)

【ロンドン=小滝麻理子】英国で7日、任期満了に伴う下院議員(定数650議席)総選挙の投票が始まった。世論調査ではキャメロン首相(48)が率いる与党保守党と、ミリバンド党首(45)が率いる最大野党労働党の支持が最後まで拮抗しており、異例の接戦が予想されている。いずれも過半数獲得は難しい情勢で、選挙後の他党との連立や閣外協力の交渉が焦点になる。

投票締め切りは7日午後10時(日本時間8日午前6時)、即日開票され8日未明にも大勢が判明する見込みだ。前回2010年の総選挙の投票率は65%。大混戦の今回は若年層の投票率が上がるとの期待もある。

昼どきのロンドン市内の投票所には、昼休みに投票を済まそうと足を運ぶ人の姿が見られた。ジェームスさん(47)は「小政党の台頭で政治が混乱しないか不安だ」と語った。

夜10時まで投票できる英国では終業後の夕方から出足が多いといい、ロンドン市内各地のパブでは徹夜で開票を見守るイベントが多く予定されている。観光名物の大観覧車「ロンドンアイ」が各政党のイメージカラーでライトアップされるなど、5年ぶりの総選挙にはお祭りムードも漂っている。7日付の英メディア各紙の1面は「大接戦」(ガーディアン紙)と総選挙一色だ。

選挙戦ではキャメロン首相が、金融危機からの経済立て直しの実績を強調し、「長期の経済計画をやり遂げる」と政権の続行を訴えた。これに対して、実質賃金の低下などで「国民の生活は5年前よりも苦しくなり、格差が広がった」とするミリバンド氏が対立した。

グローバル化への不満も大きな争点になった。「国内の雇用を奪っている」との批判を受け、二大政党はともに急増する移民の削減策を掲げた。欧州連合(EU)の規制が過剰だとする不満に対し、保守党が17年までのEU離脱の国民投票の実施を公約するなど、欧州各国も注目している。

6日付の世論調査の支持率は保守・労働ともに34%と拮抗している。どちらの政党も過半数を獲得できないハングパーラメント(宙づり議会)となる可能性は高い。第1党と第2党の獲得議席数が僅差になる可能性もある。

今回の総選挙では地方分権を求めるスコットランド民族党(SNP)やEU離脱を主張する英国独立党など小政党の躍進も見込まれる。とりわけSNPはスコットランドで集中的に得票し、40~50議席を得る第3党になりそうだ。選挙後にこうした小政党とどう協力するかが、保守・労働のどちらが勝利してもカギになる。

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