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FRB議長、米株価「かなり高い」 投資過熱に警鐘

【ワシントン=矢沢俊樹】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は6日、現在の米国株式相場について「概して現時点でかなり高い水準だ」と述べた。FRBの利上げに伴い、現在は異例に低い水準にある長期金利が「急速に動く可能性がある」とも語った。金融緩和と超低金利の長期化に伴い、株式投資の過熱など金融市場のひずみが強まる現状に強い表現で警戒感を示した。

ワシントン市内で行った講演後のやり取りで語った。FRB議長が株式相場の水準に直接言及するのは極めて異例。かつてはグリーンスパン元FRB議長が1996年12月、IT(情報技術)ブームで勢いに乗る米株高を「根拠なき熱狂」と表現し、バブルの膨張に警鐘を鳴らしたのが有名だ。

イエレン氏は2014年7月にも「ソーシャルメディアやバイオ関連企業の評価は行き過ぎ」などと、一部業種が割高だとの考えを示していた。今回はさらに踏み込んだ表現を用いることで、投資家の行き過ぎた運用行動に警鐘を鳴らす狙いがあったとみられる。

イエレン氏はさらに、13年5月にバーナンキ前FRB議長が米議会証言の中で量的緩和終了を示唆したのをきっかけに金利が急上昇した例にも言及した。現状を「短期金利にとどまらず長期金利も非常に低い」と説明した上で、利上げを開始すれば13年春のように「長期金利が鋭く上昇しうる」との見方を示した。

金利が急激に上がれば金融機関の保有する米国債の価値が大きく目減りし、財務状況が悪化する恐れが強まる。そうなると「銀行の特別検査(ストレステスト)と金融機関監督上のリスクを生み出す」とも語った。超低金利で運用難の投資家が「利回りの追求」と呼ばれるゆがんだ運用行動を強める事態に警鐘を鳴らした格好だ。

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