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ポル・ポト派裁判、元最高幹部2人に終身刑

カンボジア

【プノンペン=伊藤学】カンボジアの旧ポル・ポト政権の罪を裁く特別法廷は7日午前(日本時間昼)、同政権の元最高幹部であるヌオン・チア元人民代表議会議長(88)とキュー・サムファン元国家幹部会議長(83)に検察側の求刑通り、同国最高刑である終身刑を言い渡した。同法廷で元最高幹部への判決は初めて。

両被告に対する公判は裁判の迅速化のため、分割審理されている。今回は首都プノンペンからの住民強制移住や旧ロン・ノル政権の兵士処刑など「人道に対する罪」を裁いたが、法廷は両被告の有罪を認めた。

公判は2011年に始まり、13年10月に結審した。検察側は「両被告は政策実行に加担し、カンボジアを奴隷の国に変えた」と断じて終身刑を求刑したが、両被告は一貫して無罪を主張していた。特別法廷は二審制。両被告は、同法廷の最高裁判所に控訴する可能性がある。

旧ポル・ポト政権は1975~79年にカンボジア全土を掌握。極端な共産主義思想のもとで農村での強制労働や拷問を行い、200万人近くの人々を大量虐殺したとされる。

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