ギリシャ、くすぶる議会解散観測 大統領選出が焦点

2014/11/8付
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【イスタンブール=花房良祐】ギリシャではパプリアス大統領が任期満了を迎え、2015年2~3月にも議会が後任を選出する。大統領職は儀礼的な存在だが、定数300のうち180の票が必要で、選出できなければ憲法に従い解散・総選挙となる。世論調査によると、反緊縮財政派の最大野党が与党第1党を支持率で上回る。再びギリシャ発の混乱が発生する懸念が強まっている。

不人気の緊縮財政を進めてきたサマラス首相が率いる与党第1党の新民主主義党(ND)と連立相手の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の合計議席は155にとどまる。無所属議員らを取り込んで危機を乗り切る構えだ。

最大野党の急進左派連合と「独立ギリシャ人」は大統領の選出に反対するとしているほか、極右政党「黄金の夜明け」や共産党の協力を得るのも厳しい情勢だ。議会任期の16年6月を待たずに解散に追い込まれるとの観測から同国の国債と株式の売り材料となっている。

解散に追い込まれれば、連立与党が苦戦するのは必至だ。現地紙が10月下旬に報じた政党支持率は、急進左派連合が36%で、NDの27%を上回った。PASOKは6%にとどまった。

ギリシャでは12年5月の総選挙で急進左派連合が躍進した一方、NDとPASOKが過半数割れし、連立工作に失敗。翌月の再選挙で辛うじて2党で過半数を獲得した。欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)の支援と引き換えの緊縮財政が高失業率と6年連続の景気後退を招いたとして連立政権は支持率が低迷している。

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