ケニア軍、ソマリアの過激派空爆 大学襲撃に絡み初の本格作戦
【ナイロビ=共同】ロイター通信は6日、ケニア軍当局筋の話として、同国空軍が隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバーブの宿営地2カ所を空爆したと報じた。ケニア東部ガリッサで武装集団が大学を襲撃し、148人が死亡した事件の報復という。同事件に絡む軍による本格的作戦は初めて。
ロイターによると、空爆は5日、ケニア国境沿いのソマリア南部ゲド州の2カ所を標的に実施された。軍当局筋は「(アルシャバーブは)その2カ所からケニアを攻撃しに来ているとの情報を得た」と述べた。ただ、雲が多く、空爆を受けた地上の状況は判明していない。
武装集団は2日、大学の学生寮でキリスト教徒を選び出して殺害。実行犯の4人は自爆して死亡した。国際テロ組織アルカイダ系のアルシャバーブが犯行を認め、治安当局は首謀者で組織の司令官とされるケニア人の男の行方を追っている。