日米首脳が真珠湾で献花、所感を発表へ

2016/12/6 10:09
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【ワシントン=吉野直也】アーネスト米大統領報道官は5日の記者会見で、安倍晋三首相による12月下旬のハワイ・オアフ島の真珠湾訪問を評価した。首相とオバマ大統領は旧日本軍の攻撃で沈没した戦艦アリゾナの上に立つ記念館でそろって献花し、所感を述べる。オバマ氏の広島訪問に続き、首相が真珠湾を訪れることで日米同盟関係は新たな段階を迎える。

真珠湾にある戦艦ミズーリ(上)とアリゾナ記念館(下)=ロイター

真珠湾にある戦艦ミズーリ(上)とアリゾナ記念館(下)=ロイター

今年は1941年の旧日本軍による真珠湾攻撃から75年に当たる。アーネスト氏は首相の真珠湾訪問について「平和と和解を追求する意義を強調するものになる」と指摘。「首相とオバマ氏が真珠湾に並び立つことは(同氏の)広島訪問と同様に力強いものになる」と訴えた。「首相の真珠湾訪問は首相自身の決断だ」と語り、オバマ氏の広島訪問との連動を否定した。

戦争犠牲者を慰霊し、惨禍を繰り返さない決意を示すとの首相の見解を「多くの米国人は温かく受け止めるだろう」とたたえた。真珠湾攻撃への首相の謝罪があるかどうかは「首相が何を言うか現時点で予測したくない」と述べるにとどめた。

米国内には日米開戦の発端となった奇襲に対して謝罪を求める声は根強い。アーネスト氏は退役軍人がどのように感じるかの質問には「気分を害し、納得いかない人がいるのも自然なことだ」と指摘。一方で「多くの人が訪問は米国に重要だと受け止め、個人的な恨みは脇に置くと確信している」と力説した。

首相の真珠湾訪問はオバマ氏がハワイで年末の休暇を過ごすのにあわせて設けた。真珠湾攻撃があった現地時間の7日としなかったのも「謝罪」の印象を回避する配慮があったとみられる。今年5月のオバマ氏による被爆地・広島訪問には首相も同行した。

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