2019年4月22日(月)

文氏優勢のまま最終盤へ 韓国大統領選

2017/5/6 19:58
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【ソウル=鈴木壮太郎】韓国大統領選の投開票日が9日に迫った。最新の各種世論調査によると、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が軒並み40%前後の支持を保ち、優勢なまま最終盤に入った。「2強」とされた野党第2党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補の支持率は2割前後に沈み、保守系「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補が安氏に肉薄してきた。

「圧倒的な政権交代だけが、国らしい国をつくることができる」。文氏は6日、首都圏の仁川(インチョン)市での街頭演説で訴えた。支持率で2位と倍程度の差をつけ、世代別、地域別でもまんべんなく支持を集める。文氏は「(得票率が)何%記録できるかが重要だ。多いほど韓国を変える動力になる」と、さらなる支持を求めた。

安氏は一時の勢いを取り戻せていない。ほぼ1カ月前、支持率が文氏に肉薄したのは、革新系の文氏の当選を阻止したい保守層が中道の安氏の支持に回ったためだ。

ただ安氏は国民の関心が高いテレビ討論で政策や主張を十分に説明しきれなかった。他候補に押される場面もあり、討論会では自ら「口げんかは苦手だ」と認めた。文氏への対抗馬にならないと見た保守層が安氏から離れ、保守との候補者一本化も進んでいない。

保守票が割れ、支持率の急落に直面する安氏は、集会方式の街頭演説から、街を歩いて直接有権者に働きかける遊説の手法に切り替えた。6日は韓国南西部の光州市を歩き、「共に民主党が政権を取れば、また国論は分裂する」と、中道である自身への支持を訴えた。

安氏に代わり支持を伸ばしているのが洪氏。洪氏が所属する自由韓国党は朴槿恵(パク・クネ)前大統領の与党だ。朴氏が罷免・逮捕された失望感から党の支持は急落したが、北朝鮮の核・ミサイル問題を巡る緊張の高まりを受け、北朝鮮に強硬姿勢を貫く洪氏に保守層の支持が戻り始めた。

4、5両日に実施した期日前投票の暫定投票率は26%に達した。有権者の4人に1人が投票を終えた計算だ。投票者数、投票率ともに期日前投票としては過去最高。関心の高さを示すものの、支持候補を決めていない浮動層はなお2~3割はいるとされる。逆風にさらされ支持を公言できない「シャイ保守」や無党派層の動向次第で情勢が動く可能性はまだある。

聯合ニュースによると、文氏は5日、党内会議で「残りの期間に何があるかわからない」「少しでも緩んだり、うぬぼれたり、間違った言動をしたりしてはいけない」と陣営を引き締めた。

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