2019年6月17日(月)

大統領欠席・デモ隊衝突…苦境象徴のリオ開会式

2016/8/6 9:45 (2016/8/6 12:47更新)
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【リオデジャネイロ=宮本英威】リオデジャネイロ五輪は5日、開会式を開いた。国家会計の不正執行で職務停止中のルセフ大統領は欠席し、テメル大統領代行(副大統領)が開会を宣言した。大統領不在の開会式は政治と経済が混迷するブラジルの苦境を象徴する。

五輪開幕日の5日、リオデジャネイロ市内中心部で五輪開催への抗議デモをする人たち=共同

五輪開幕日の5日、リオデジャネイロ市内中心部で五輪開催への抗議デモをする人たち=共同

五輪憲章では国家元首が開会を宣言すると定められている。前回2012年のロンドン五輪では英国のエリザベス女王が開会を宣言した。

「リオ五輪の開会を宣言する」。汚職疑惑が浮上して人気が低いテメル大統領代行が声を張り上げると、会場はブーイングに包まれた。国際オリンピック委員会(IOC)幹部らと違い、名前の紹介もなく、大型スクリーンにも映像は映し出されなかった。

テメル氏の宣言が強力なブーイングでかき消されることを主催者側が配慮したためとみられる。

開会式には約40カ国の首脳が参加。オバマ米大統領、中国の習近平国家主席らは欠席した。地元メディアによると、首脳の数は前回ロンドン大会の半分以下にとどまる。09年の五輪招致成功の立役者であるルラ前大統領も欠席した。

ブラジルでは経済不況に伴い、多額の費用がかかる五輪への反発も強く、会場近くでは開催に反対する市民のデモ隊と治安部隊が衝突した。

地元テレビやAP通信などによると、デモ隊は計200人ほどで、リオ五輪のロゴ入りのTシャツを燃やすなどして抗議した。警官隊が会場に近づこうとしたデモ隊に対して催涙ガスを使った。けが人が出たほか、少なくとも1人を拘束したという。

デモはここ数日、リオデジャネイロ周辺で頻発しており、聖火リレーのコースも変更を余儀なくされている。

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