次期国連総長にグテレス氏、常任理事国から反対なし 予備投票

2016/10/6 13:18
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【ニューヨーク=高橋里奈】国連安全保障理事会は5日、年末に退任する潘基文事務総長の後任を選ぶ6回目の予備投票を実施した。ポルトガル元首相のアントニオ・グテレス前国連難民高等弁務官(67)が6回連続で首位となり、拒否権を持つ常任理事国も反対しなかったことで、同氏の選出が確実となった。米国のサマンサ・パワー国連大使は投票後「最も経験豊富で資質ある最良の候補で結束できた」と歓迎した。

安保理の15カ国のうち、グテレス氏を13カ国が支持、2カ国が「意見なし」とした。東欧の候補を推していたとされるロシアがどう出るかが注目された。だが投票後、10月の議長国でもあるロシアのチュルキン国連大使は記者団に「本日、6回目の投票で本命を決めた」と急きょ表明した。

安保理は6日午前に公式投票を実施し、正式にグテレス氏を第9代事務総長候補として国連総会に勧告する決議を採択する。グテレス氏は193カ国が参加する国連総会で正式に任命され、2017年1月に就任する予定。任期は1期5年で2期10年をつとめることが慣例となっている。

グテレス氏は1995年から02年までポルトガル首相を務め、05年6月から15年12月まで国連難民高等弁務官として難民危機にも携わった。

今回の事務総長選では当初、これまで事務総長を輩出していない東欧出身、もしくは女性を求める声が主流だった。だが西欧出身の男性であるグテレス氏は国連総会で初めての公開討論などを通じ「際だったリーダーシップと安定感」(国連外交筋)を発揮。選出過程で異論はほとんど出なかった。

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