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サムスン、韓国に半導体の新工場 投資額1.6兆円

【ソウル=小倉健太郎】韓国サムスン電子は6日、ソウル近郊の京畿道平沢(ピョンテク)市に半導体の新工場を建設すると発表した。2015年前半に着工し、17年後半に稼働させる。投資額は15兆6000億ウォン(約1兆6千億円)に上る。サムスンは5月に中国で新工場を稼働させたばかりだが、大量データの解析で未来を予測するビッグデータの普及で半導体メモリーの需要拡大は続くとみて、強気の投資を継続する。

サムスン電子は稼ぎ頭のスマートフォン(スマホ)の販売が減速し、4~6月期の連結決算は9年ぶりの減収減益となった。スマホは中国勢との競争激化でこれまでのような高収益を見込みにくい。潤沢な手元資金を使った大型投資で世界シェア首位の半導体メモリーの収益力を高め、スマホの落ち込みを補う狙いもありそうだ。

権五鉉(クォン・オヒョン)副会長は同日、新工場が「サムスン半導体の未来をつくるのに核心的な役割を果たすだろう」とのコメントを発表した。

平沢で確保した283万平方メートルの敷地のうち、まず79万平方メートルを使って新工場を建てる。NAND型フラッシュメモリーDRAMかといった半導体の種類や生産能力は明らかにしていない。システムLSI(大規模集積回路)の生産ラインを作る可能性もあるという。市場の状況を見ながら残りの土地に追加投資をする計画だ。

サムスンの半導体工場は韓国の2カ所、米国、中国に続き5カ所目となる。韓国は電気料金の上昇やウォン高の進行など事業環境が悪化している面もあるが、最先端品を作るため、まず国内で生産ノウハウを確立する狙いがあるとみられる。

メモリー半導体の需要は今後数年、拡大が続く見通しだ。ビッグデータの利用拡大でデータセンターなど産業用の需要が増えるほか、スマホやネットワークに接続して使う家電製品への搭載が増えるためだ。

NAND型フラッシュメモリー大手の東芝も提携先のサンディスクと共同で5000億円を投じて次世代半導体メモリーを量産する。サムスンが新たな大型投資に踏み切ることで、供給過剰による市況悪化を懸念する声もある。

今回の投資に対しては韓国政府や自治体が積極的に協力する。現在は不十分な電力や水道といった事業基盤を公的負担で整備する。サムスンと京畿道、平沢市は同日、協力協定を結び、工場建設を円滑に進める専門プロジェクトチームをつくることを決めた。

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