米豪2プラス2、中国に北朝鮮への圧力強化求める

2017/6/5 23:58
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【シドニー=高橋香織】米国とオーストラリアは5日、シドニーで外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開き、北朝鮮の核・ミサイル開発問題が世界に対する脅威であるとの認識で一致した。北朝鮮に影響力を持つ中国に対し、北朝鮮への圧力を強めるよう求める考えを確認した。

協議後の記者会見でティラーソン米国務長官は、中国が「北朝鮮に適切な圧力をかけるのに失敗している」と述べ、これまでの中国の対応は不十分だとの認識を示した。北朝鮮問題は「地域のみならず世界を脅威にさらしている」と指摘。米豪は「核兵器開発の断念を要求していく立場で一致している」と語った。

ペイン豪国防相も「われわれは地域のパートナー国と共に、北朝鮮への対応を強めていく」と応じた。ビショップ豪外相は、豪州と米国が「防衛や安全保障で似た見方を共有している」と述べ、北朝鮮問題などで結束する考えを示した。

両政府は、南シナ海などの海洋安全保障を巡り、航行の自由や上空飛行の自由が保障されるよう、連携する立場も確認した。ティラーソン氏は「中国の人工島建設や海洋の軍事化に反対する」と中国をけん制。中国に対し「経済大国として台頭するなら、安全保障上の責任も伴うことを認識しなければならない」と強い言葉で注文をつけた。

米豪は日本を交えた3カ国が安全保障分野で連携を強化することも確認した。米豪2プラス2は2015年10月以来の開催で、米トランプ政権下では初めて。

ティラーソン氏は、米国が離脱し、豪州が米抜きでの発効を目指している環太平洋経済連携協定(TPP)にも言及。「米豪の貿易関係には影響しない」とし、米国は最大の対豪直接投資国であるなど「貿易関係は非常に強い」と語った。

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