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中国、ドイツに接近鮮明 首脳会談、貿易・環境で米けん制

【ベルリン=石川潤】7日にドイツ北部のハンブルクで始まる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を前に、議長国ドイツと中国の接近が鮮明になった。ドイツを訪問中の中国の習近平国家主席とメルケル独首相は5日にベルリンで会談。メルケル氏は記者団に対して「(G20サミットでは中国との協力で)多くの困難を克服できると思う」と述べた。

習氏は「昨年の中国でのサミットからさらに前進できるように、ドイツを喜んで支援する」と語った。地球温暖化対策や自由貿易を巡り、ドイツなど欧州は米トランプ政権と対立している。サミットを控え、中独首脳は協力をアピールすることで米国をけん制した。

メルケル氏は「20カ国・地域で合意するのは簡単ではない。どのような結果になるかはまだ分からない」とも語った。

中国は米政権が離脱を決めた地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」を順守する立場をすでに表明。テロ対策にも積極的に協力する構えで、ドイツなど欧州側との距離を縮めつつある。

習氏はドイツとの関係が「新たな局面」に入ろうとしているとも指摘。独シーメンスや欧州エアバスと中国企業の提携も発表し、経済協力をさらに深める考えを示した。

中国国営新華社によると、メルケル氏は会談で「(中国が主導する広域経済圏構想)『一帯一路』の枠組みのもとで中国と経済や貿易の協力を深めたい」と語った。

中独の蜜月を象徴するのが、中国がベルリンの動物園に貸し出す2頭のつがいのパンダだ。2頭はすでに到着しており、習氏は「我々の友好の大使になることを確信している」と話した。

中国は5日、ノーベル平和賞受賞の民主活動家、劉暁波氏の治療のため、米独から専門家を招く考えを明らかにした。メルケル氏は中国との人権問題の対話について「継続し、留意していきたい」と述べたが、劉氏の問題には直接触れなかった。両首脳は北朝鮮の核問題やシリア情勢についても意見を交わした。

メルケル氏は6日にハンブルクでトランプ米大統領と会談する方向だ。

会談の主な論点は温暖化対策や保護主義への対応、テロ対策などで、ミサイルの発射実験に踏み切った北朝鮮問題も議論されるとみられる。

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