2019年1月23日(水)

中国最高検、周永康氏を逮捕へ 党中央が痛烈批判

2014/12/6付
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【北京=島田学】中国共産党は5日に開いた政治局会議で、前政治局常務委員の周永康氏を収賄や職権乱用、機密漏洩などの容疑で党籍剥奪処分とし、刑事責任を追及することを決めた。身柄は司法機関に移された。最高人民検察院(最高検)も周氏を立件し、逮捕することを決定した。中国の国営新華社が6日未明に伝えた。

党の最高指導部にあたる政治局常務委員の経験者が収賄容疑で摘発されるのは、1949年の新中国建国後は初めてだ。

新華社によると、周氏が職権を乱用して不法な利益を得ていたほか、本人や親族を通じて巨額の賄賂を受け取っていたことが党の調査を通じて分かった。周氏が国有資産に重大な損失をもたらし、党と国家の機密を漏洩した証拠も見つかった。

党中央規律検査委員会は、周氏について「党のイメージを極めて大きく損ね、党に重大な損失と悪影響をもたらした」と痛烈に批判した。党は7月末に「重大な規律違反」を理由に周氏の調査を始めたと発表していた。

党関係者によると、当局は周氏の親族、側近ら300人以上の関係者を拘束して徹底調査した。すでに差し押さえた資産総額も1000億元(約1兆9000億円)に上るとされる。党は周氏関係者らによる巨額蓄財の実態解明を進めている。

反腐敗運動を掲げる習近平国家主席は、党最高指導部経験者については過去の容疑は追及しないというこれまでの慣例を覆した格好だ。周氏という「大物」を汚職追及の標的に据え、党内での求心力と権力基盤の強化につなげる狙いもあった。

周氏は国有石油大手、中国石油天然気集団(CNPC)総経理の出身。エネルギー政策に影響力を持つ「石油閥」の中心人物として江沢民元国家主席らに抜てきされ、胡錦濤前政権で党内序列9位にまで上り詰めた。

胡前政権では公安・司法部門のトップとして、武装警察などを指揮する強大な権限を誇った。ただ、関係が深かった元重慶市トップの薄熙来氏の失脚に猛反対し、胡前国家主席や習氏らの反発を招いた。習氏は党総書記就任直後から周氏の側近や親族を次々と拘束し、周氏への追及を強めた。

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