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香港議会選、「本土派」の複数議席獲得確実

【香港=粟井康夫】任期満了に伴う香港立法会(議会)選挙は5日、開票作業が進み、中国との一体化に反発する「本土派」の複数議席の獲得が確実となった。若者を中心とする反中国感情の高まりを浮き彫りにした形で、香港政府や親中国派陣営は難しい議会運営を迫られそうだ。

立法会選は2014年秋に行政長官選挙の民主化を求めて学生や市民が道路を占拠した「雨傘運動」後初めて。投票率は58%と過去最高だった。定数70のうち、民主派と本土派の合計で政府提出の重要法案の否決に必要な3分の1超、24議席以上を確保できるかが焦点となっている。

本土派は故郷である香港の民主化を優先し、中国とは距離を置くべきだと主張する政治運動。「一国二制度」を大前提とする民主派を「生ぬるい」と批判し、雨傘運動で習近平指導部の譲歩を得られなかったことに失望した若者らの支持を集めた。既存の民主派は複数の現職議員が落選するなど、本土派に支持層の一部を奪われた。

今回の立法会選は直接選挙枠(定数35)に84人が立候補する乱戦となり、親中国派と民主派・本土派が過半数を争っている。業界団体などが選ぶ職能別選挙枠(定数35)は親中国派が優勢を保った。

香港の選挙管理委員会は8月上旬、「香港は中国の不可分の領土」と定める香港基本法に違反するとして、中国からの独立を唱えていた本土派の候補ら6人の出馬を認めないと決定した。立候補を阻止された本土民主前線の梁天琦氏らは選挙の無効を裁判所に申し立てる方針で、司法判断次第では選挙がやり直しとなる可能性もある。

前回12年の立法会選では親中国派が43議席、民主派が27議席をそれぞれ獲得していた。

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