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欧州空港、夏休みは大混乱 出入国検査4時間待ちも

テロ対策で厳しく

【ロンドン=黄田和宏】欧州の主要な空港が出入国時のパスポート検査を厳格化したことで、夏休みの旅行を楽しむ乗客の間で混乱が広がっている。検査待ちの長蛇の列ができ、航空機の遅延も続出している。相次ぐテロを受けて10月から義務付けられた検査厳格化を多くの空港が前倒しして実施したためだ。

新たな規制は、欧州で国境を自由に往来できる「シェンゲン協定」の境界での検査の厳格化を10月から義務付ける内容。パスポートに記載された情報をデータベースと照合してテロなどの脅威がないかを確認する。すでに多くの空港が前倒しで実施しており、英メディアによると、1人あたりの処理に2分を要するという。

シェンゲン協定の境界での検査はパリなどで相次ぐテロを受けて厳格化が決まった。同協定には英国などを除く欧州連合(EU)の22カ国と、ノルウェーなど計26カ国が参加。これまで域外から訪れるEU非加盟国の国民に対して実施していたデータベースでの犯罪履歴の照合をシェンゲン協定に入っていないEU加盟国の国民にも広げるなどを柱とする。

主要な欧州航空会社が加盟する業界団体「エアラインズ・フォー・ヨーロッパ」によると、影響が深刻なのがスペインやフランス、イタリア、ベルギー、ポルトガルで、最大で4時間待ちとなるケースもあるという。夏季休暇で旅行客が増える中、検査官の増員が追いついていないためだ。

空港によっては航空機の遅延が前年比で4倍に増えるなど、影響が深刻化している。乗客が航空便に乗り遅れるケースも多発。英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズなどは普段以上に時間に余裕を持って空港に来るよう呼びかけた。

スペイン・バルセロナのエル・プラット空港では、空港職員が8月中は週3日のストライキを実施しており、混乱に拍車をかけている。4日も空港の通路を埋め尽くす大行列ができ、利用客に混乱が広がった。

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