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シリア空爆でサリン使用か 安保理、5日に緊急会合

【カイロ=飛田雅則、ワシントン=川合智之】内戦が続くシリア北部で化学兵器を使用されたとみられる空爆を巡り、国連安全保障理事会は5日午前(日本時間同日午後)に緊急会合を開く見通しとなった。反体制派勢力の支配地域が空爆され、死者数は100人を超えたもよう。化学兵器のサリンの使用が疑われており、国際社会から批判が集まっている。

反体制派勢力はアサド政権の攻撃を受け北部アレッポから北西部のイドリブに退避し、抵抗を続けてきた。今回の空爆で、口から泡を吹き出した状態で倒れ、窒息が原因による死者が出たとBBCなどは伝えている。シリア人権監視団(英国)は化学兵器による症状と指摘している。

ロイター通信によると、米政府当局者はアサド政権がサリンガスを使用したのは「ほぼ確実だ」と語った。サリンは化学兵器禁止条約の付属書に記された猛毒で、開発、生産、保有が禁止されている。シリア軍は化学兵器の使用を否定している。

化学兵器を使用したとみられる疑惑が浮上したことを受け、フランスのエロー外相らは国連安保理の緊急会合の開催を求めていた。ヘイリー米国連大使は4日に「悲惨な化学兵器による攻撃について議論する」「できるだけ多くの情報を集めたい」と、5日開かれる緊急会合での見通しを語った。

各種メディアによると、4日早朝の空爆で少なくとも死者は100人、負傷者は400人を超えたもよう。死傷者数は今後も増える見通しだ。国際社会から空爆を非難する声が出ている。

今回の空爆を受けて、トランプ米大統領は4日、「非難されるべきだ」との声明を出した。「アサド政権による凶悪行為」とも言及した。フランスのオランド大統領は「シリアの政権は虐殺の責任を否定するだろう。政権を支援する勢力の政治的、戦略的、道徳的な過ちが明らかになるだろう」との声明を発表。アサド政権とその背後のロシアを暗に非難した。

英国のジョンソン外相は「調査が必要で、犯人は責任を問われるべきだ」とツイッターでコメントした。5日にブリュッセルで開かれる国連や欧州連合(EU)などのシリア支援国会合でも、アサド政権への批判が集まりそうだ。

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