イスラム過激派「ケニアは血で染まる」 新たなテロ予告
【ナイロビ=共同】ケニア東部ガリッサで武装集団が大学を襲撃し、148人が死亡した事件で、犯行を認めたイスラム過激派アルシャバーブは4日、「ケニアの都市は血で赤く染まる。長く凄惨な戦いになるだろう。一般市民が最初に犠牲になる」と、新たなテロ攻撃を予告する声明を出した。フランス公共ラジオが伝えた。
一方、ケニア内務省報道官は事件に関与したとみられる5人の身柄を拘束したと明らかにした。うち1人は大学の警備員だったという。
国際テロ組織アルカイダ系で、隣国ソマリアを拠点とするアルシャバーブは、アフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)でソマリアに展開するケニア軍の撤退を要求。撤退が実現するまでテロ攻撃を継続するとし「どれだけ予防策や安全対策を講じたとしても新たな殺りくは防げない」と警告した。
武装集団は2日、大学の学生寮でキリスト教徒を選び出して殺害した。実行犯の4人は自爆して死亡した。治安当局は首謀者とみられる男の行方を追っている。