ジャカルタで大規模デモ イスラム教団体、州知事退陣求める

2016/11/4 19:43
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【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシアの首都ジャカルタで4日、イスラム教団体が主催する大規模なデモが起こった。国家警察などによると、デモには約5万人が参加し、イスラム教を侮辱したとされるバスキ州知事(知事選出馬で休職中)の処罰や退陣を求めた。一部デモ隊と治安部隊の間で小競り合いが起き、治安部隊が催涙弾を発射した。

治安当局によると、バスキ氏の自宅にも近いジャカルタ北部の商店が襲撃され、治安当局が警戒を強めている。一部デモ隊と治安部隊の衝突で複数のけが人が出たほか、デモ参加者1人が死亡したとの情報もある。

治安当局はデモに過激派が紛れ込みテロを起こす恐れもあるとして、ジャカルタ中心部の主要施設に1万人以上の兵士や警察官を配備して厳戒態勢をとった。

中心部のビルに入居する企業の一部が臨時休業するなど経済活動にも影響が出た。ジョコ大統領は3日、「普段通りに仕事や学校に行ってほしい」として、市民に平静を呼びかけていた。

バスキ氏はジョコ氏が州知事だった時の副知事で、2014年10月にジョコ氏が大統領に就任したことに伴い知事に昇格した。インドネシアでは少数派に属する中国系として初めてジャカルタの知事となった。高い政策推進能力で市民の人気は高いが、歯に衣(きぬ)着せぬ言動には批判も強い。17年2月の州知事選に立候補し再選を目指している。

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