2019年4月23日(火)

台湾総統候補の蔡氏、対中政策「現状維持が最良」

2015/6/4付
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【ワシントン=山下和成】2016年1月の台湾総統選挙に出馬する最大野党・民進党の蔡英文主席=写真=は3日、訪問先の米ワシントンの米戦略国際問題研究所(CSIS)で講演し、今後の対中政策について「現状維持の立場が各方面の最良の利益にかなう」と強調した。同党のかつての急進的な独立姿勢を取らずに、安定的な中台関係を目指す姿勢を示した。

蔡氏は現時点で総統に最も近い候補とされる。自身の政策を説明するため、5月29日から訪米している。CSISでは質疑応答も含めて約1時間講演した。

蔡氏は講演で、「総統に当選した後は、両岸(中台)関係の平和で安定的な発展を推進する」と語った。「両岸は二十数年来の協議や交流の成果を評価し守るべきだ」とも述べ、現任の馬英九政権(国民党)が進める対中融和政策も含めて一定の評価を示した。

台湾が安全保障を頼る米は中台関係の緊張を望んでおらず、蔡氏が訪米で語る政策を注視していた。蔡氏は「現状維持」を強調することで、米にも配慮した政策であることをにじませた。

一方、質疑応答では中台双方が「1つの中国」という原則で一致したとされる「92年コンセンサス」についての見解を聞かれると、「講演の中で示されている」などと語り、明言を避けた。民進党はこの92年コンセンサスの存在を認めておらず中国と対立しやすい立場にある。

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