死者5300人超、ウクライナ戦火拡大を懸念 国連人権高等弁務官
【ジュネーブ=共同】国連のゼイド人権高等弁務官は3日の声明で、ウクライナ東部での戦火の拡大に懸念を表明、住民の保護を最優先させるべきだとして、政府、親ロシア派の双方に拡大を食い止めるよう促した。
声明によると、ウクライナ東部では昨年4月中旬からの死者数が5358人に上り、2月1日までの3週間で少なくとも224人の住民が死亡、545人が負傷した。ゼイド氏は「ドネツク、ルガンスク両州では市場や学校、病院などが戦場と化しており、明らかな国際人道法違反だ」と非難した。
その上で「国際人道法や国際人権法の違反行為については徹底的に調査し、加害者を早急に裁くべきだ」と訴えた。
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