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英のEU離脱、議会の承認必要 裁判所が判決

【ロンドン=小滝麻理子】ロンドンの高等法院は3日、英国が欧州連合(EU)に離脱を正式に通知する前に、議会承認が必要だとの判決を出した。英政府の報道官は、判決を不服として最高裁に上訴する方針を明らかにした。メイ首相は議会の承認なしに、来年3月末までに離脱通知を行い交渉を始める考えだったが、判決を受けて交渉入りの時期が大幅に遅れる可能性が出てきた。

メイ首相の報道官は、最高裁に上訴するとともに、最高裁での審理が12月になると明かした。その上で、今回の判決を受けても「来年3月末までに離脱通知する政府方針に変更はない」と強調した。

今回の裁判は英政府の対応に不満を持つ市民側が訴えていた。英政府側の弁護人は議会承認が不要な「国王(女王)大権」を行使してEUに離脱通知ができると主張していたが、高等法院はこれを退けた。

焦点は最高裁での審理に移る。仮に最高裁でも同様の判決が出た場合、英政府が離脱戦略を根本的に見直す可能性がある。6月末の国民投票では野党を中心に下院議員の過半数が残留を支持しており、来年3月末までに議会承認を得られるかは極めて不透明だからだ。議員らからは新たに離脱交渉に関する法案を求める声も出ており、審議が長期化する可能性もある。政権が多数派工作に失敗すれば、メイ首相が総選挙を実施し、改めて国民にEU離脱の是非を問うこともありうる。

判決を受けて、メイ首相は4日にユンケル欧州委員長と電話する。今後の対応を協議するとみられる。フォックス国際貿易相は3日、「政府は判決に失望している」と述べた。

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