「友人置き去りにできず」 バングラ人男性も犠牲に

2016/7/4 10:36
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【ニューデリー=黒沼勇史】バングラデシュの首都ダッカで1日に発生した飲食店襲撃事件では、襲撃犯が外国人を標的とする中、バングラ人の男女も犠牲になった。このうちバングラ人男性が殺害されるに至った経緯が3日、明らかになった。襲撃犯に脱出を許されたにもかかわらず「友人を置き去りにできない」として現場に残り殺されたという。

地元英字紙デーリー・スター(電子版)によると、このバングラ人男性は米南部アトランタのエモリー大に通っていたファラズ・アヤズ・ホセインさん(20)。襲撃犯が侵入した飲食店に、同じ大学の米国籍の女子大生(19)と、米カリフォルニア大バークレー校のインド国籍の女子大生と共に3人で来店していた。

バングラ人の来店客が相次ぎ解放される中、ファラズさんも襲撃犯に脱出を許されたが、友人2人を置き去りにできず、店から出るのを拒否したという。人質となったものの襲撃犯に解放され助かった他のバングラ人が同紙の取材に対し「店から出るのを拒否した若いバングラ人男性(ファラズさん)の声を聞いた」と証言した。

犠牲者20人のうち外国人は18人で、日本人が7人、イタリア人が9人、米国人とインド人は各1人だった。襲撃犯はイスラム教の聖典コーランを暗唱できるかで人質を判別し、外国人とバングラ人に二分したとされる。「外国人を殺しにきた」とも話しており、バングラ人に2人の犠牲者が出た理由が謎だった。

もう1人のバングラ人犠牲者は、人事担当幹部としてアパレル関連企業に勤める女性。AP通信によると、複数のイタリア人ビジネスマンと共に来店していた。襲撃犯がこの女性を殺害した経緯は明らかになっていないが、ファラズさんと同様、同伴したイタリア人の人質を残して現場を立ち去れないと判断した可能性がありそうだ。

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