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中国化工、スイス農薬最大手を買収 5兆円超で

中国企業の海外買収で過去最大

【北京=阿部哲也】中国国有の化学大手、中国化工集団は3日、スイスの農薬世界大手、シンジェンタを買収すると発表した。買収額は430億ドル(約5兆1600億円)以上になる見通しで、中国企業による海外買収で過去最大の案件になる。シンジェンタが持つ農薬や種子などの先端技術を取り込む狙いだ。先進国企業が持つ知的財産やブランドを狙って、中国企業が海外で大型買収を仕掛ける動きが活発になってきた。

シンジェンタの発行済みの全株式を買い取ることで同社と合意した。シンジェンタの事業と拠点、人員を引き継ぎ、ブランドも残す方針だ。共同で研究開発や新事業への投資を手がける。中国化工は昨年にもイタリアの高級タイヤメーカー、ピレリを71億ユーロ(約9300億円)で買収しており、今回はこれに続く大型案件となる。

世界の化学業界は2015年末に米大手のダウ・ケミカルとデュポンが経営統合を決めて以降、急速に再編機運が高まっている。シンジェンタを巡っては、米種子大手のモンサントがこれまで複数回にわたって同社に買収を提案していたが、いずれもシンジェンタ側が拒否していた。

中国化工も昨年になってシンジェンタに買収を提案したが、交渉は難航していたとされる。最終的に中国企業が持つ資金力と、背景にある巨大市場に引かれた形だ。

海外進出を加速する中国企業の間では、技術力のある先進国企業を買収する動きが広がっている。今年1月には中国家電大手、海爾集団(ハイアール)が米ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電事業を買収すると発表した。

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