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イラク首都のテロ、死者131人に 「イスラム国」犯行声明

【ドバイ=久門武史】イラクの首都バグダッドで3日未明、爆弾テロがあり、中東の衛星テレビ、アルジャズィーラによると少なくとも131人が死亡した。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。ISはバングラデシュの首都ダッカで20人が死亡した飲食店襲撃でも犯行声明を出しており、大規模テロを実行する力を誇示しようとしている。

テロは商業施設が集まるバグダッド中心部の繁華街カラダ地区で起きた。爆弾を積んだトラックが爆発し、多数の死者のほか、負傷者も200人に達した。イラクではISによるテロが相次いでいるが、1回の爆発の被害としては異例の規模になった。犠牲者には多数の子どもも含まれているという。

同地区は6日ごろに始まるイスラム教のラマダン(断食月)明けの祝祭を控え、買い物客でにぎわっていた。日中の飲食を慎むラマダンの終盤には、日没後から夜遅くまで外出する家族連れも多い。

ISは声明で、イスラム教シーア派を標的にしたと主張した。スンニ派の過激派であるISはシーア派を敵視し、バグダッドなどでシーア派住民を狙ったテロを重ねている。

バグダッド中心部でのテロとは別に同東部でも爆弾が爆発し、5人が死亡、16人が負傷した。このテロについては犯行声明は出ていない。

IS掃討作戦を進めるイラク軍は6月26日、バグダッドの西方約50キロにある中部の要衝ファルージャをISから全面的に奪還したばかり。その1週間後に起きた今回のテロには、ファルージャを失った後も首都への攻撃を続ける力を見せつける思惑があるとみられる。

テロを防止できない政府への批判をあおり、アバディ首相の政権基盤を揺るがす効果を狙った可能性もある。現地報道によると、3日に事件現場を視察したアバディ氏に対し、罵声を浴びせたり靴を投げたりする市民もいた。

アバディ政権はファルージャに続き、ISがイラク国内で最大の拠点とする北部の都市モスルを奪い返すと宣言した。シリアでもISの支配地域は縮小している。劣勢に回ったISは、6月初旬に始まったラマダン中のテロ攻撃を支持者に呼び掛けていた。

ラマダン入り後に発生した主なテロでは、6月12日の米フロリダ州での銃乱射事件などでもISが犯行声明を出している。6月28日にはトルコの最大都市イスタンブールのアタチュルク国際空港で44人が死亡するテロが発生。トルコ政府はISの犯行との見方を示している。

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