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スペイン首相選出失敗 第2党党首否決、再選挙に現実味

【パリ=竹内康雄】新政権樹立が難航しているスペインの下院(定数350議席)で2日、第2党の社会労働党(中道左派)のサンチェス党首の首相選出を巡る信任投票が実施された。第1党の国民党(中道右派)や新興政党のポデモス(急進左派)が反対して否決。同国では昨年12月下旬の総選挙後、政治の空白が長引いており、6月の再選挙が現実味を帯びてきた。

サンチェス氏はラホイ政権が進めてきた緊縮財政路線を緩和する方針を打ち出し、新興政党のシウダダノス(中道右派)との連立をめざした。だが得票は130にとどまり、首相選出に必要な絶対多数(176)には届かなかった。

スペインでは昨年の総選挙で、ラホイ首相率いる国民党が第1党を保ったが、過半数を割り込んだ。同国経済は回復軌道にあるものの、失業率が高止まりするなど国民生活に改革の果実が行き渡っていないことが響いた。ラホイ氏は当初、社会労働党との大連立を模索したが、社会労働党はこれを拒否。ラホイ氏は首相選任に必要な票を得るのは難しいと判断し、信任投票に臨むのを見送った経緯がある。

サンチェス氏は4日に再度、投票に臨む。2回目の投票は、スペイン憲法の規定で有効投票の過半数をとれば、首相に選出される条件に緩和される。スペイン紙によると、国民党やポデモスの反対姿勢は変わらず、選出は厳しい情勢だ。

失敗すればほかの首相候補者が連立交渉を始めるが、2カ月以内に政権を発足させないと再選挙になる。暫定的に首相を務めるラホイ氏は「6月26日になる可能性が高い」と述べるなど、再選挙の可能性が高まっている。

6月は英国の欧州連合(EU)からの独立を問う国民投票が予定されるほか、7月にはギリシャ国債の大規模な償還期限を迎える。夏にかけては難民が増えるともいわれ、欧州の不安材料が増えそうだ。

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