2019年1月21日(月)

欧州宇宙機関、次世代ロケット開発へ 打ち上げ費用5割減

2014/12/3付
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【ルクセンブルク=竹内康雄】欧州20カ国でつくる欧州宇宙機関(ESA)は2日、ルクセンブルクで閣僚理事会を開き、次世代ロケット「アリアン6」の開発を承認した。商用衛星の打ち上げは、米ベンチャー(VB)が低価格で相次ぎ打ち上げを成功させ、市場の5割を握る欧州を脅かしている。ESAは価格競争力の優れた新型ロケットでシェア維持をめざす。

アリアン6は38億ユーロを投じ、2020年に1号機を打ち上げる予定。最大の出資国フランスが約5割、ドイツが約2割を拠出する。打ち上げ費用をこれまでの最大5割減に抑えたのが特徴だ。打ち上げニーズの変化に合わせ、様々な大きさの衛星に対応できる仕様にしたほか、燃費性能を向上させた。

アリアン6の開発承認は、現行機アリアン5の開発を決めてから約30年ぶり。アリアン5はこれまで60回以上の打ち上げを成功させてきたが、米VB、スペースXが打ち上げ価格を大きく抑えたロケット「ファルコン9」を開発し、市場に参入。欧州を脅かす存在になりつつある。

米国では財政状況が厳しいことから宇宙事業でも民間シフトが進んでいるほか、ロシアや日本、インドなどとの競争も激しくなる見込み。ESAは「現行機のままでは、今の地位を維持できない」と判断、新型機開発への大型投資を決めた。

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