安保理、北朝鮮制裁決議を採択 貨物検査義務化など

2016/3/3 0:27
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【ニューヨーク=高橋里奈】国連安全保障理事会は2日午前(日本時間3日未明)に開いた公開会合で、4回目の核実験と事実上の長距離弾道ミサイルの発射を強行した北朝鮮に対する制裁決議を全会一致で採択した。北朝鮮に出入りするすべての貨物検査の義務化や、鉱物資源の輸入禁止など厳しい措置となった。日米などは早期の採択を目指してきたが、最終局面でロシアが抵抗して一部修正が加わり、採択が遅れた。

決議の共同提案国は53カ国に上った。1月6日の核実験から2カ月近くにおよぶ交渉の末、ようやく決議案の作成を主導した米国と慎重な中国、ロシアが折り合い採択にこぎ着けた。決議では国連加盟国に北朝鮮市民の生活に関わる目的を除く石炭や鉄、鉄鉱石の輸入を禁止したほか、金やレアアース、チタンなどは輸入を全面的に禁じた。

終盤でロシアが「事前に十分な説明がなかった」と反発して採択を引き延ばすなどぎりぎりの調整が続き、最終的に米国がロシアの要請を受け入れ一部修正した。

当初案では航空機燃料の供給を全面禁止するとしていたが、民間航空機への北朝鮮国外での給油は例外となった。石炭の輸入禁止についても、北朝鮮の羅津港から輸出される外国産の石炭は除くとした。羅津港はロシア産石炭の積み出し港であり、自国の権益を確保した格好だ。

また、北朝鮮の武器取引を担う「朝鮮鉱業貿易開発会社(KOMID)」のロシア駐在代表が資産凍結や渡航禁止の対象リストから外され、追加の制裁対象となる個人は当初の17人から16人に減った。

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