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イラク軍、ティクリート奪還作戦 空爆・砲撃で北進

【ドバイ=久門武史】イラク軍は2日、過激派「イスラム国」が支配する北部の主要都市ティクリートの奪還に向けた大規模な作戦を開始した。イラク国営テレビが伝えた。昨年6月にイスラム国がイラク北部を支配下に置いてから最大の作戦になるもようだ。

ティクリートは首都バグダッドの北方約150キロメートルに位置し、イスラム国の制圧下にあるイラク第2の都市モスルまでの中継点に当たる要衝だ。軍はまずティクリートを州都とするサラハディン州を解放し、モスル奪還への足がかりをつかむ方針だ。

現地からの報道によると、作戦部隊は首都北方のサマラから北進し空爆や砲撃を加えながらティクリート近郊で攻勢を掛けている。イスラム教シーア派の民兵も参加し、AFP通信は部隊の規模を約3万人と伝えた。

アバディ首相は1日夜、作戦の開始を宣言し、スンニ派部族にイスラム国への協力をやめるよう要請した。「最後のチャンス」を与えるとして武器の放棄も呼び掛けた。ティクリートはフセイン元大統領の出身地に近く、スンニ派住民が多い。

「イスラム国」が支配するイラク北部ティクリートの奪還に向け準備するイラク軍兵士と志願兵(1日)=ゲッティ共同

ティクリートの攻防戦は、アバディ政権が目指すモスル奪還の時期を左右する。米中央軍当局者は2月、イラク軍とクルド自治政府の治安部隊によるモスル奪還作戦を4~5月にも始める見通しを明らかにした。一方、イラクのオベイディ国防相は「時期を明かすべきではない」として米中央軍の作戦予告に不快感を示していた。

イスラム国は昨年6月、スンニ派住民が多い北部で支配地域を広げ、一時はバグダッドに迫る勢いだったが、イラク軍やシーア派民兵の抗戦、米軍主導の空爆で戦線は膠着気味だ。イラク軍はこれまでもティクリート奪還を目指してきたが、失敗に終わっていた。

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