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黒人や女性、クリントン氏支持 中低所得層トランプ氏

(更新)

米大統領選は1日、民主・共和両党の予備選と党員集会が集中する「スーパーチューズデー」(決戦の火曜日)を迎えた。民主党のヒラリー・クリントン前米国務長官(68)は女性や黒人票を固め、共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏(69)は低中所得層を中心に幅広く支持を集めた。11月投票の本戦は主流派の本命、クリントン氏と、異端候補とされるトランプ氏の「2強対決」となるシナリオが現実味を増した。

【ワシントン=芦塚智子】米メディアの出口調査によると、民主党はクリントン前国務長官が黒人や女性の強い支持を受けた。サンダース上院議員はこれまでの予備選・党員集会と同様に若年層の票を集めたが、民主党の重要な支持基盤であるマイノリティー層の取り込みに課題を残した。

クリントン氏はバージニア、ジョージアなどの州で黒人票の8割超を獲得した。クリントン氏は長年にわたり、夫のビル・クリントン元大統領と共に黒人やヒスパニック(中南米系)の団体・活動家との関係を築いてきた。テキサス州では投票者の28%を占めたヒスパニック(中南米系)の7割近くの支持を得た。

クリントン氏は多くの州で女性票の6~8割を固め、男性の支持もサンダース氏を上回った州が多かった。

サンダース氏は30歳未満の若年層からの根強い支持が明らかになった。サンダース氏は地元のバーモント州で性別や年齢などにかかわらず満遍なく圧倒的な支持を得た。

バージニア州予備選の出口調査によると、重視する候補者の資質として「本選挙で勝てる」「経験」と答えた人の大半がクリントン氏を支持した。一方で「正直」を重視する投票者の8割近くはサンダース氏を支持した。「人々を大事にする」と答えた人もサンダース氏の支持が多かった。

【ワシントン=川合智之】米大統領選のスーパーチューズデーでトランプ氏を後押ししたのは、既存政治家に不満を持つ「怒れる有権者」だ。米メディアの出口調査によると、アウトサイダー(非政治家)を支持すると答えた共和党支持者は50%に達し、政治経験者を求めたのは40%にとどまった。

いち早くトランプ氏の「勝利確実」が出たジョージア州では、高卒以下の半数近くを固めたほか、大卒以上でも首位を獲得。年収10万ドル(約1100万円)以上の富裕層はマルコ・ルビオ上院議員(44)とほぼ同率だったものの、それ以下の中低所得層は約半数の圧倒的な支持を得た。

トランプ氏の支援者は高卒以下で低所得層の白人男性が中心とされてきたが、ジョージア州では幅広く票を得た。トランプ氏が従来よりも支持層を広げている様子がうかがえる。

トランプ氏が主張するイスラム教徒の米入国禁止は、多くの州で支持を得た。アラバマ州やアーカンソー州で8割近くが賛成。保守的な排外主義が共和党員の間で広く賛同を得ているようだ。

一方、テキサス州では地盤のキリスト教保守派をまとめたテッド・クルーズ上院議員(45)がトランプ氏を破った。クルーズ氏はオクラホマ州でも支持を集めた。

穏健派が比較的多いバージニア州では、トランプ氏とルビオ氏が激しく争った。ルビオ氏は女性、大卒以上、非白人、年収5万ドル以上の中高所得層らでトランプ氏を上回る支持を得て健闘した。

 ▼予備選と党員集会 米大統領選で民主・共和の両党が指名候補を一本化するための手続き。全米50州や首都ワシントンなどの地域でそれぞれ開かれ、どの候補を支持するか表明している代議員を選ぶ。予備選は単純な投票で、党員集会は学校などで集まり議論しながら決める。どちらを行うかは州による。最も支持された候補者が割り当てられた全ての代議員を総取りする州と、得票に応じて代議員を配分する州がある。

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