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ウーバー、サウジ政府系基金から3800億円調達 過去最大

【シリコンバレー=兼松雄一郎】米配車サービス最大手ウーバーテクノロジーズは1日、サウジアラビアの政府系ファンド「公共投資ファンド(PIF)」から35億ドル(約3800億円)の出資を受けたと発表した。ウーバーとしては過去最大の調達。米アップルが中国の配車サービス最大手の滴滴出行に10億ドルを投じるなど、配車サービスに国境をまたぎ巨額の資金が集まっている。

英フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、PIFにとって民間企業に対する最大の投資案件になる。PIFはウーバーの発行済み株式の約5%を取得することになり、ウーバーに取締役を派遣する予定。サウジは4月、強力な権限を握るムハンマド副皇太子が主導して原油収入に頼らない経済への改革構想を打ち出した。ウーバーへの出資は、収益源の多様化を目指すサウジの経済改革を具現化した。

サウジアラビアなど中東では宗教慣習上、女性が車の運転を禁じられている地域がある。このため社会進出した女性を中心に配車サービスへの需要は大きく、同国でウーバーを使う乗客の約8割が女性だという。

中東の投資家の配車サービスへの関心は高く、2014年にカタールの政府系ファンドがウーバーに投資していた。ウーバーの競合の米リフトも15年にサウジの王子が経営する投資会社から資金を調達している。

ウーバーはスマートフォン(スマホ)を使って呼ぶと、近くにいる運転者が自家用車で来てくれて目的地まで移動できるサービス。目的地が近い他の客との乗り合いなども可能で、使いやすさから世界で利用者が増え続けている。

ウーバーはすでに累計で140億ドル以上の資金を調達している。今回の資金調達時の評価で算出したウーバーの企業価値は625億ドル相当。未上場のベンチャーとしては空前の規模に成長しており、展開地域は現在、世界60カ国以上だ。

ただ、ウーバーも規模の急拡大とともに独自路線を修正し、他社との提携戦略にカジを切りつつある。5月にはトヨタ自動車と提携し、資金を調達した。

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