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ABインベブ、SABミラーの中国ビール事業売却

【ジュネーブ=原克彦】ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)は2日、買収する2位のSABミラー(英国)の中国事業を、SABの合弁相手で中国最大手の華潤ビールに売却すると発表した。売却額は16億ドル(約1820億円)。中国でのシェアが急上昇するのを避け、独占禁止当局にSABの買収を差し止められないようにする。

SABは華潤ビール傘下の中核企業、華潤雪花ビールに49%を出資している。インベブがSABを傘下に収めると中国でのシェアは40%近くになるため、中国政府が買収を認めない可能性があった。インベブはSABの買収成立を条件に華潤雪花の株式を手放し、独禁法の問題に先手を打つ。

発表によると、華潤雪花は華潤ビールの完全子会社になる。華潤ビールが今後、国外企業に華潤雪花への出資をあおげば、日本のビール大手が中国事業を拡大する好機になりそうだ。

中国は世界最大のビール市場だが、2014年に初めて販売量が減少。価格競争が激しく他の新興国に比べても利益率は低いとされる。インベブはSABが先行するアフリカの市場獲得を最優先しており、買収を成功させるためにも華潤雪花の株式保持にはこだわらない姿勢だ。

インベブはSAB買収に伴う独占禁止法対策として、既にSABが米国に持つ合弁会社の株式売却を決定。欧州ではSABが持つ「ペローニ」(イタリア)や「グロルシュ」(オランダ)などをアサヒグループホールディングスに約3300億円で売ることで合意している。

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