2019年2月18日(月)

ネムツォフ氏追悼デモで50人逮捕 モスクワの警察当局

2015/3/2付
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【モスクワ=田中孝幸】モスクワの警察当局は1日、市内中心部で同日午後に開かれた野党指導者の故ネムツォフ元第1副首相の追悼デモの際に、治安を乱した疑いで約50人を逮捕したことを明らかにした。インタファクス通信が報じた。デモに参加していたウクライナ最高会議(国会)のゴンチャレンコ議員も一時拘束された。他国の国会議員を軽犯罪で拘束するのは異例で、ロシアとウクライナの緊張が一段と高まっている。

当局が反政権暴動やデモ隊と右翼勢力との衝突などあらゆる不測の事態を防ぐために異例の厳戒態勢で警備に当たったため、多くの逮捕者が出たとみられる。タス通信によると、警察はマスク姿のロシア民族主義者の集団のデモ会場への入場を禁止する措置も取った。約3時間にわたった数万人規模のデモ行進は大きな混乱もなく終わった。

クレムリン(大統領府)近くのモスクワ川にかかる橋の上の殺害現場には1日深夜までネムツォフ氏を悼むたくさんの人が花やろうそくを持って訪れた。会社員のセルゲイさん(33)は「クレムリンの目の前でこんな事件が起こったことは国の恥だ。真相を究明してほしい」と語った。

これに関連し、ケリー米国務長官は1日放映のABCテレビのインタビューで、2月27日に起こったネムツォフ氏の殺害事件についてロシア当局に「徹底的で、透明性の高い実体のある調査」を要請。実行犯だけでなく、暗殺を指示した勢力まで捜査をするよう求めた。

インタファクス通信などによると、ウクライナのゴンチャレンコ議員は拘束されている間、昨年5月にウクライナ南部オデッサで約50人が犠牲になった民族主義者の衝突事件に関与した疑いで取り調べを受けたという。1日夜には解放された。

ゴンチャレンコ氏はウクライナのポロシェンコ大統領に近く、拘束にはロシアの野党勢力と連携を図るウクライナ側をけん制する狙いもあったとみられる。同国政府によるとゴンチャレンコ氏は欧州評議会議員会議のメンバーとして不逮捕などの外交特権を持っている。

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