中国・聯想控股、ルクセンブルクの銀行買収 1900億円
【北京=多部田俊輔】中国パソコン最大手レノボ・グループを傘下に持つ投資会社、聯想控股(レジェンド・ホールディングス)は1日、ルクセンブルク国際銀行(BIL)を買収すると発表した。買収額は14億8400万ユーロ(約1900億円)。習近平最高指導部が進める中国と欧州を結ぶ広域経済圏構想「一帯一路」に参画する中国企業に金融サービスを提供するのが狙い。
カタール系の投資会社プレシジョン・キャピタルからBILの発行済み株式の89.9%を取得する。ルクセンブルク政府はBILへの約10%の出資を継続する見通し。金融当局の買収承認を経て、2018年3月までの買収手続き完了をめざすとしている。
習最高指導部の旗振りで中国企業は欧州進出を加速しており、聯想控股は欧州に地盤を持つBILの事業拡大が見込めると判断した。