2019年2月24日(日)

ロシア、東欧ガスパイプライン計画の中止表明

2014/12/2付
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【イスタンブール=花房良祐】ロシアのプーチン大統領は1日、トルコの首都アンカラでエルドアン大統領と会談後に記者会見し、東欧に向かう天然ガスパイプライン計画「サウスストリーム」を中止すると表明した。ロシア産ガスへの依存を警戒する欧州連合(EU)が建設に慎重な姿勢を示したためという。ロシアはEUに対抗してトルコへの新たなパイプライン構想も明らかにした。

プーチン大統領は「欧州が(パイプライン計画を)実施したくなければ、実現しない。天然資源を他の地域に回す」と話した。サウスストリームはロシアと対立するウクライナを迂回、黒海を横断してブルガリアなど東欧に向かう計画で、ロシア国営ガスプロムが2018年にも稼働させたい方針だった。ウクライナ危機でEUとロシアの関係が冷え込み、実現が難しくなった。

さらに首脳会談でロシアは欧米の同盟国トルコとのエネルギー関係を強化する方針を示した。既存パイプラインでトルコが購入するロシア産ガスの量を年間30億立方メートル増やすことと、価格を来年1月から6%割引することで合意した。将来的には一段と価格を下げる可能性もあるという。

このほか、ガスプロムはトルコ国営ガス会社ボタシュと、トルコ経由でギリシャ国境に至るパイプラインの建設に向け覚書を締結した。輸送能力は年630億立方メートルといい、ギリシャなど南欧向けの輸出も視野に入れている。

トルコはすでにロシア産の資源への依存度が高く、エネルギー関係の強化で一段とロシア依存が進む可能性もある。トルコはロシアに併合されたクリミア半島に住むトルコ系のクリミア・タタール人の権利保護を訴える一方、欧米の対ロ制裁には同調していない。

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