2019年1月20日(日)

比大統領選の有力候補が資格停止 ポー上院議員、異議申し立ても

2015/12/2 0:05
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【マニラ=佐竹実】フィリピン選挙管理委員会は1日、来年5月の大統領選挙に出馬していた女性上院議員、グレース・ポー氏(47)の出馬資格を取り消したと発表した。米国暮らしが長く、フィリピン在住期間が規定に足りなかったためだ。ポー氏は無所属ながら世論調査の1番人気なだけに選挙戦の情勢に影響が出そうだ。ただ、ポー氏側は選挙管理委員会や裁判所に異議申し立てができるため、最終的には出馬できる可能性も残る。

大統領候補のグレース・ポー氏

フィリピンの大統領に立候補するには、投票日からさかのぼって比国内に10年間居住することが条件の一つとなっている。だが選管が調べたところ、ポー氏はこの条件をわずかながら満たしていなかったという。ポー氏側は判断を不服として再審査を求める姿勢だ。

フィリピンの大統領は任期6年で再選が禁止されている。汚職撲滅や財政再建により高い経済成長を実現したアキノ大統領は退陣せざるを得ない。選管は10月、来年5月9日に投開票されるフィリピン大統領選挙の立候補受け付けを締め切った。届け出た候補のうち、ポー氏のほか、アキノ大統領が後継指名したマヌエル・ロハス前内務・自治相、ジェジョマル・ビナイ副大統領による三つどもえの選挙戦になるとみられていた。

直近の世論調査(ソーシャル・ウエザー・ステーション調べ、複数回答)ではポー氏が47%で1位だった。ロハス氏(39%)、ビナイ氏(35%)と続いていた。

国民的映画俳優の養子であるポー氏は、9月に立候補を表明し、経済重視の「アキノ路線」を基本的に引き継ぐと表明していた。ポー氏が次期リーダー争いから外れることになれば、アキノ大統領の指名を受けたロハス氏と、ビナイ氏による一騎打ちとなりそうだ。

ロハス氏は現政権の政策をそのまま引き継ぐとみられる。一方、地方で根強い支持基盤を持つビナイ氏は「中国寄り」との見方がある。次期政権が米国との連携を強める現政権の方針を転換することになれば、南シナ海を巡る安全保障にも影響が出かねない。

このほか、上院の女性実力者である元判事のミリアム・サンティアゴ氏も立候補しているが、支持率は高くない。11月には南部ミンダナオ島ダバオ市のロドリゴ・ドゥテルテ市長が立候補する意向を示しており、選管はドゥテルテ氏の出馬の資格があるかどうかについて、近く判断を示す見通しだ。

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