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米、6月利上げ観測根強く 2日からFOMC

【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)は2~3日、金融政策を議論する米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。今回は金融引き締めを見送る方向だが、年内にさらに2回の利上げをするシナリオは揺るがないとの見方が強い。足元の景気減速など懸念材料もあるが、先物市場の約7割は6月利上げを織り込んだ。会合後の声明で今後の引き締めシナリオをどこまで示唆するかが焦点だ。

FRBは3カ月ぶりの利上げに踏み切った3月中旬の前回会合で、年内さらに2回の利上げを中心シナリオとする政策見通しを公表した。今月2~3日のFOMCはイエレン議長の記者会見を予定していない。

JPモルガン・チェースのマイケル・フェローリ氏は「今回は政策金利を据え置き、6月の会合で利上げすると予測している」とする。先物市場から算出する利上げ観測でみても、6月の引き締めを織り込んでいる割合は既に71%に達する。FRBは6月、9月と2回の利上げに踏み切り、12月には量的緩和で買い入れた長期国債などの保有資産の縮小を開始するとの見方が浮上している。

焦点は会合後の声明文で、6月利上げを裏付ける表現があるかどうかだ。3月の米雇用統計では失業率が4.5%まで改善し、FRBが完全雇用とみる水準を既にクリアしている。株価や不動産価格も上向いており、FOMCメンバーには市況の過熱を懸念する声すらある。

トランプ米大統領の発言も「シナリオ通りの利上げ」予測につながっている。同氏は米紙のインタビューで「低金利政策が正直好きだ」と明言。政治圧力に屈したとみられるのを避けるため、FRBは事前に示した利上げペースに大きな変更を加えないとの見方が出ている。

市場は6月利上げを見込むが、足元で懸念材料もある。米商務省が1日発表した個人消費支出(PCE)物価指数は、上昇率が前年同月比1.8%にとどまり、4カ月ぶりに伸び率が前月から低下した。エネルギーと食品を除くコア指数も上昇率は同1.6%と目標の2%に届かないままだ。

背景には個人消費の減速がある。1~3月の実質国内総生産(GDP)は前期比年率換算で0.7%増にとどまり、3年ぶりの低い伸び率となった。自動車販売の不振が主因で、金融引き締めが重荷になっている可能性もある。景気減速の不安が強まれば、今後の利上げシナリオに影響を与える可能性もある。

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