2019年4月26日(金)

米メルクのエボラ熱ワクチン、治験中間結果で効果確認

2015/8/1付
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【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬大手メルクは31日、アフリカのギニアで世界保健機関(WHO)などが進める臨床試験(治験)の中間結果で、同社のエボラ出血熱ワクチン「rVSV-ZEBOV(EBOV)」が予防に100%の有効性を持つことが確認されたと発表した。エボラ熱は直近の西アフリカでの大規模流行で1万人以上の死者を出した。待望の予防ワクチンの承認に向けた大きな一歩となる可能性がある。

同エボラ熱ワクチンはカナダ政府が開発し、米ニューリンク・ジェネティクスがライセンスを取得。メルクは昨年11月にニューリンクから同ワクチンの研究開発と製造・販売ライセンスを取得した。

今回中間結果が発表された治験はギニア政府、WHO、非政府組織(NGO)「国境なき医師団」とノルウェー国立公共衛生研究所が中心となり、今年の3月からギニアで進めてきたもの。中間結果は英医学雑誌「ランセット」のサイトに31日付で掲載された。

治験では、エボラ熱患者に接触した医師らにワクチンを接種して予防効果を調べた。その結果、早期にワクチンを接種したグループ約4000人の発病数は0だった。WHOは「接種を受けた個人の予防に100%の有効性があることが確認できた」と説明した。

WHOのマーガレット・チャン事務局長は、治験の結果について「非常に有望な中間結果だ」とし「有効なワクチンは現在と将来のエボラ熱の発生に対応するための非常に重要なツールになる」と期待を込めた。

今回の治験は妊婦や18歳以下を対象に含まない。最終的な有効性や安全性の確認には、さらに治験を続ける必要がある。メルクによると、同ワクチンはシエラレオネとリベリアでも治験が進んでいる。

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