ノーベル経済学賞にディートン氏 貧困層の消費行動分析

2015/10/12付
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【ロンドン=小滝麻理子】スウェーデン王立科学アカデミーは12日、2015年のノーベル経済学賞を米プリンストン大学のアンガス・ディートン教授(69)に授与すると発表した。授賞理由は「消費、貧困、福祉に関する分析」。貧困層の消費行動を分析したことなどが評価された。

ディートン氏は英スコットランド生まれ。1980年に発表した論文で「AIDS」と呼ばれる消費行動モデルを提唱し、物価や個人の所得に応じて人々の消費行動がどのように変化するのかを分析する手法を開発した。貧困度を測るうえで、個人の消費データをみることの重要性を指摘。同氏の手法により、消費税などの税制変更が消費に与える影響についても分析が可能になった。

同氏は消費に関する研究を起点に、途上国で政策決定に不可欠な家計データなど統計の整備を後押しし、インドなどでの詳細な世帯調査に基づく貧困研究を手掛けた。経済格差などの社会・経済的な要因が、人々の健康や幸福に与える影響に関する研究でも知られる。

授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金は800万クローナ(約1億2000万円)。

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