2019年7月19日(金)

国立がんセンター、希少がん薬開発へ 小野薬などと

2017/7/31 11:30 (2017/7/31 13:12更新)
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国立がん研究センター中央病院は小野薬品工業中外製薬など製薬11社と共同で、脳腫瘍の一種をはじめ有効な薬がない希少がんの治療薬を開発する。今秋から患者のゲノム(全遺伝情報)を解析し、遺伝子などの異常に合わせて最適な薬を探る。患者数が少ないといった理由で新薬の開発が遅れているが、遺伝子変異が多くのがんで共通するとの見方がある。幅広く使える新薬の実現も見すえ、官民が連携する。

患者のゲノムを解析し、最適な薬を探る(国立がん研究センター提供)

開発には、アステラス製薬武田薬品工業エーザイなども加わる。

希少がんは脳腫瘍の一種のグリオーマや軟部肉腫のほか、肺がんや乳がんなどのうち特殊な組織のタイプを含む。それぞれ年間の発生数が10万人あたり6人未満という。

同病院は今秋から、年間100人の希少がん患者の遺伝子を調べる。特定の遺伝子やたんぱく質に異常がある人を対象に、10種類程度の治療薬候補をもとに臨床試験(治験)を始める。年度内に京都大学病院も参加する予定だ。

希少がんの薬は開発に力を入れるだけの市場がないとされ、製薬会社も積極的ではなかった。

ただ、ゲノム解析の技術が進歩し、がんの原因となる遺伝子変異が、がんの種類にかかわらず見つかる例も出てきた。

複数の希少がんに共通する遺伝子変異に効く薬ができれば、対象の患者数は増える。すべての希少がんを合わせると、患者数はがん全体の約15%を占めるという。希少がん以外のがんにも有効ならば、市場はさらに広がる。

こうしたことから、製薬各社は同センター中央病院と前向きに連携する。同センターは2014年、「希少がんセンター」を立ち上げ、年間1000~1500人の希少がん患者を診ている。15年からは遺伝子検査室を設け、ゲノムをもとに患者一人ひとりに合う医療に取り組んでいる。

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