2018年11月21日(水)

イモリの網膜再生メカニズム解明、筑波大と宇都宮大

2014/8/25付
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筑波大学の千葉親文准教授と宇都宮大学の外山史准教授らのグループは、成体のイモリの網膜再生メカニズムを明らかにした。網膜が傷つくと、網膜色素上皮細胞を様々な細胞に変化する能力を持つ多能性細胞にリプログラミングし、この細胞から正常な構造を持つ網膜を再生していた。ヒトにも似たような仕組みがあり、外傷性網膜疾患の治療薬開発などにつながる。

網膜は神経性網膜と網膜色素上皮細胞からなる。研究グループは麻酔したイモリの目から神経性網膜を取り除いたところ、網膜色素上皮細胞は細胞がばらばらになり、やがて塊になった。この状態の細胞は5日から10日で、Sox2など5つの遺伝子の働きが活発になり、様々な細胞に変化する能力を持つ多能性細胞にリプログラミングされた。多能性細胞は10日から14日で2つの細胞集団に分かれ、最終的に新たな神経性網膜と網膜色素上皮細胞からなる正常な構造の網膜を再生した。

交通事故などで網膜が傷ついて起きるヒトの外傷性網膜疾患でも、様々な細胞に変化する能力を持つ多能性細胞ができるが、ヒトの場合、神経性網膜は再生せず、筋繊維芽細胞などになってしまう。イモリとヒトの再生能力の違いをさらに調べることで、外傷性網膜疾患の網膜の再生を促す薬剤の開発などにつながる。

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