認知症薬、20年代初め実用化に自信 米バイオジェン上級副社長

2017/5/21 21:05
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 米製薬大手バイオジェンの研究開発トップ、マイク・エーラーズ上級副社長が来日し、日本経済新聞の取材に応じた。認知症の一種であるアルツハイマー病向けに開発中の治療薬「アデュカヌマブ」について「従来と薬の作用機序が全く違う。これまでの試験結果から認知機能低下をある程度抑えることが認められており有力だ」と話し、2020年代初めの実用化に自信をみせた。

 アデュカヌマブは抗体医薬の一種で、病気の原因とされるたんぱく質アミロイドβに結合し、その量を減らす。エーラーズ上級副社長は「脳内に凝集し、毒性を持ったアミロイドβだけに結合して取り除く」と説明した。

 最終段階の臨床試験(治験)は日本を含む国際共同試験として進行中で、20年秋の終了を目指している。認知症の一歩手前の段階にある人や発症しても程度が軽い人が対象だ。

 アミロイドβが脳内にたまっているかを陽電子放射断層撮影装置(PET)で調べ、薬を投与する。ただ最終治験のために紹介された人のうち「8割は治験の基準から外れていた」とエーラーズ上級副社長は述べ、診断の難しさに触れた。PETによる画像診断も現在は保険適用外という。

 これまでに他社が開発に失敗した薬は「脳以外にある凝集していないアミロイドβにもくっつくことなどが原因で、十分な効果が認められなかったとみている」と話した。

 アデュカヌマブは厚生労働省から今年4月、優先的に承認審査を進める対象に選ばれている。

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