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田中氏「独立性保つ」 石渡氏「2度と事故起こさぬ」

原子力規制委に2新委員

発足から2年を迎えた原子力規制委員会の新しい委員として田中知氏(原子力工学)と石渡明氏(地質学)が19日就任した。使用済み核燃料の再処理施設の審査などを担当する田中氏は記者会見で「(電力会社などからの)独立性を持ってしっかりやっていく」と強調。原発の地震・津波対策などを審査する石渡氏は「地球科学者としての立場から規制委の仕事に邁進(まいしん)していきたい」と抱負を語った。主なやりとりは以下の通り。

――これまでの規制委の活動を踏まえ、何を守り、何を変えていくのか

田中氏 「(審査などで)科学と技術をもとにするのは当然だ。同時に科学と技術は日夜、進歩がある。最新の知見を入れていかないといけない。(事務局である)原子力規制庁の人材育成、レベルアップも重要な課題だ」

石渡氏 「規制委は3年半前の福島第1原発の事故を教訓として設置された。あの事故を2度と起こさないという強い決意は私も持っている。精いっぱい、職責をつとめたい」

――委員就任にあたりプレッシャーを感じることはないか

田中氏 「とくにプレッシャーを感じてはいない。規制委の委員として要求されている仕事を、独立性を持ってしっかりやっていくことが重要だと思う」

――これから担当する業務のなかで、特に重要と考えるものは

田中氏 「とくに優劣はないが、福島第1原発の廃炉については、作業のなかでトータルリスクをどう低減していくかが大事だ。(原発の)廃炉に伴って出る廃棄物の基準をどう考えるかも早急に検討しなければならない重要な課題だ」

石渡氏 「(原発の)敷地内断層の調査、火山への対応をどうするかが中心になるのではないか。火山についてはこれからの審査に生かしていけるような、できれば普遍的な(対策の)枠組みをつくりたい」

――原発敷地内の断層を調査する外部有識者の構成は変えないのか

石渡氏 「(外部)有識者の先生方には大変なご苦労をかけている。心苦しい思いだ。ただ(これまでの議論の)継続性は大事だ。その点ではすぐに(調査メンバーの)全員を交代させるということはできないが、必要があれば見直しは考えていかなければならない」

――これまで地震・津波の審査を担当していた前任の島崎邦彦氏は安全を最優先する姿勢だった

石渡氏 「そのことについてはまったく島崎先生と同じ考え方だ。(科学的な)不確かさはもちろんある。そういう場合に安全側に見ていくというのは当然だ」

――安全審査を受ける電力会社の姿勢をどうみているか

田中氏 「原子力にかかわるすべての組織、専門家は安全向上に真摯に取り組むことが必要だ。それができない組織、専門家は原子力に携わる資格はない。それが基本的な考え方だ。同じことは(電力)事業者にもあてはまる」

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