4号機プール 「燃料プールの条件として一番厳しいわけです」

2014/9/11付
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「一番熱い燃料を入れている。燃料プールの条件として一番厳しいわけです」

危機は運転中の原発だけで起きたわけではない。4号機は当時、定期検査に入ったところで、1500体以上の核燃料を建屋内のプールで貯蔵していた。核燃料は原子炉から取り出した後も熱を持ち続ける。冷却機能を失ったことで危険な状態に陥った。吉田氏も懸念を抱いていた。

しかも燃料プールは格納容器などの頑丈な構造物に覆われていない。もし溶けて放射性物質が出れば、周囲にそのまま拡散してしまう恐れがあった。「これは本気で検討しなければいけない」。細野氏は対策の検討を決めた。

3月22日、原子力委員会の近藤駿介委員長は菅氏からある依頼を受けた。事態の進展を止められなかった場合の「最悪のシナリオ」の作成だ。近藤氏はこれを受け、首都圏を含め原発から半径250キロの地域まで放射能汚染が広がると分析したが、すぐには公開はされなかった。

近藤氏は「原発事故対処に際して何を注意すべきかを伝えるために作ったのであって、公表を前提としたものではない」と説明。「本来であればそのような最悪シナリオは16日の一番危機だったときに作るべきなのにと思った」と振り返った。

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