アゲハチョウの「擬態」遺伝子発見 東大など、ゲノム解読

2015/3/10付
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2種類のアゲハチョウのゲノム(全遺伝情報)を解読し、毒のあるチョウに姿を似せる「擬態」にかかわる遺伝子を東京大学などのチームが発見した。遺伝子を操り、羽の擬態模様を変える実験で証明した。天敵の鳥や昆虫から身を守る擬態が遺伝子と関連があるとは知られていたが、詳細はわかっていなかった。

東京工業大学や名古屋大学、国立遺伝学研究所などとの共同成果で、国際科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に10日、掲載する。

毒を持たないアゲハチョウ「シロオビアゲハ」のメスの一部は、体に毒を持つ別のチョウに羽の模様や飛ぶ動きを似せる。研究チームは擬態するシロオビアゲハのメスと、擬態しないナミアゲハのオスの2種類の全ゲノムを解読した。

アゲハチョウにある染色体のうち、25番目から擬態に関わる遺伝子領域を見つけた。擬態するチョウは塩基配列の一部が逆方向を向く構造をしていた。進化の系譜をたどると約4000万年前にできた変異で、擬態の仕組みを現在まで維持できた理由の一つと推定している。

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