蘇生後の心肺、水素で障害軽く 慶大が実験

2014/11/24付
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■慶応義塾大学 佐野元昭准教授らは、心臓が一時的に止まり再び動き出した後に水素ガスを吸わせると、生存率などが高まることをラットの実験で確かめた。血液の流れが再開した際に発生して細胞を傷つける活性酸素を、水素が取り除くという。患者の社会復帰を促す治療法として臨床試験(治験)開始を目指す。

心筋梗塞などで心肺停止になると、その後の治療で心臓が動き出して血液が流れるようになっても、臓器が傷つく。発生した活性酸素が細胞死を招き、死亡したり重い後遺症が出たりしやすい。

ラットの心肺機能を6分間止めた後に蘇生させ、5分後に抗酸化作用を持つ水素を吸わせた。蘇生しただけでは生存率は約4割だが、水素を吸わせると約7割になった。脳の神経の障害も抑えられた。

蘇生後の後遺症を防ぐ治療には、全身を冷やす低体温療法がある。水素吸入と組み合わせることもでき、併用実験では生存率が8割を超えた。

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